ビジネススマートフォンカンファレンス2011[東京]
レポート[インフォテリア株式会社]
3つの“S”をキーワードにさらなる進化を遂げた「Handbook 3」
インフォテリア株式会社 代表取締役社長/CEO 平野 洋一郎
2009年の登場以来、持ち前のセキュアな情報配信・共有の仕組みによって、多くの企業におけるワークスタイルの変革に貢献してきた「Handbook」。その第3世代となる「Handbook 3」が登場。様々なスマートデバイスが急速にビジネスの現場へと浸透する時代を迎え、Handbookは3つの“S”をキーワードにさらなる進化を遂げています。
ビジネスの現場に急速に浸透するスマートデバイス
昨今、ビジネスの世界においても重要なキーワードとして取り上げられる「スマートフォン」。「それは、高性能な携帯電話ではなく、まさに高性能な“コンピュータ”であると捉えることができます」とインフォテリア 代表取締役/CEOの平野洋一郎は語ります。事実、1975年頃に高度な科学技術計算を担っていたスーパーコンピュータと比べても、今日のiPhone 4は、CPUで10倍以上、メモリに至っては100倍という強力なスペックを搭載するに至っています。
2010年には、こうしたスマートフォンが3億台以上出荷されており、地球上の何億という人たちが、そうしたスーパーコンピュータを凌ぐマシンを手軽に持ち運び、すでに利用する時代が到来しているわけです。「今後、このスマートフォンをはじめとするスマートデバイスが、ビジネスの現場にも広く普及し、いまPCが使われているところ、さらには現状ではPCが使えないようなところにも浸透していくことになります」と平野は言います。
ビジネスでの活用に不可欠な5つの要件を満たす
そうしたスマートデバイスの世界に向けて、インフォテリアが提供しているソフト。それが『Handbook』です。Handbookは、クラウド上で様々な情報を手軽に登録・編集し、安全にスマートデバイスへ配信し、閲覧・管理できるハイブリッド型のサービスで、2009年にiPhone向けのサービスとして開始しました。2010年には、新たに登場したiPadやAndroidに対応した第2世代のHandbookが登場。当初は、教育現場を中心に普及してきたHandbookが、ビジネスの現場にも製品紹介や情報共有、会議などをはじめとする局面を中心に広く浸透してきています。
「このようにビジネスの現場での活用が進んでいる背景には、Handbookが企業システムとして必要な5つのポイント、すなわち『セキュリティ』『全社員が使える利便性』『ユーザーや資源の集中管理』『既存資産(データ)の活用』『コストパフォーマンス』を兼ね備えているからにほかなりません」と平野は強調します。
スマートデバイスでの情報配信・共有のデファクトスタンダードを目指す
そして2011年4月、Handbookの第3世代となる「Handbook 3」が登場の運びとなりました。このHandbook 3の特徴を端的に表現すれば、それは3つの“S”ということになります。
まず1つ目の“S”は「Smart」。例えば、トップメニューに配置されるアイコンが拡大されて、より直感的な操作が可能になり、加えて任意の壁紙の設定も行えるようになりました。また、登録されたコンテンツの一覧をリスト表示だけでなく、画像や文字などの内容が見えるタイル表示も行えます。さらに、PDFへの書き込みにも対応し、手書きメモやマーカー、ブックマークなどの挿入も可能となっています。
2つ目の“S”は「Simple」。簡便な操作で、さらに効率的に情報やファイルの登録、配信が行えるようになりました。複数のファイルの選択によるドラッグ&ドロップ操作も可能となっているほか、扱えるファイルフォーマットも増加。画像や動画、PDF、Excel、PowerPointに加え、音声ファイル、Word、さらにはアップルのオフィスアプリ「iWorks」のKeynote(プレゼンテーション)、Numbers(表計算)、Pages(ワープロ)をそれぞれサポートしています。さらには、DropBoxといったクラウドサービスとの連携も可能となったほか、権限の閲覧、付与を含むユーザーの一括管理などもサポートしています。
そして、最後3つ目の“S”は「Secure」です。企業活動で必要とされるエンタープライズレベルの運用、管理、セキュリティ機能が強化され、ハンドブックごとに設定できる編集権限の設定により、企業の部門ごとに配信、共有する情報を安全に登録、更新することが可能となっています。また、既存の各種セキュリティ機能に加え、接続を許可する端末の種類の設定や端末上でのパスワード保存の禁止、端末の個体IDによる認証などにも対応。さらに強固なセキュリティの確保が実現されています。
「Handbookでは、スマートデバイスでの情報配信・共有のデファクトスタンダードとして、日本中、そして世界中の方々にご利用いただくことをミッションと捉えており、今後もさらにブラッシュアップを重ねていくことになります。ぜひ、Handbookにご注目いただき、皆様のビジネスの現場で活用いただければと考えます」と平野は語り、セッションを締めくくりました。
各セッションレポート公開中。
■ビジネススマートフォンカンファレンス2011 速報レポート |
■新時代のマーケティング戦略の可能性を広げるスマートフォンの活用 日本コカ・コーラ株式会社 バイスプレジデント インターラクティブ・マーケティング&システムイノベーション 江端 浩人 氏 |
■iPad/Handbookの活用によりMRの業務活動に“質”を向上 エーザイ株式会社 戦略企画部 統合戦略室 ICTマネジメント担当 担当課長 開發 寛 氏 |
■ iPad/Handbookを活用した会議が最新情報に基づく的確な意志決定に貢献野村證券株式会社 国内IT戦略部長 藤井 公房 氏 |
■第3世代登場!スマートフォン、ビジネス活用の標準「Handbook」 インフォテリア株式会社 代表取締役社長/CEO 平野 洋一郎 |