ASTERIAフォーラム2010 秋 [東京]
レポート[インフォテリア株式会社]
実用フェーズとなったクラウド導入を加速する ASTERIA WARP 4.5
インフォテリア株式会社 エンタープライズ事業部 企画部 中島 誠
最初のセッションに登壇したのは、弊社エンタープライズ事業部の中嶋 誠です。「実用フェーズとなったクラウド導入を加速するASTERIA WARP 4.5」と題して、Windows AzureやAmazon Web Serviceをはじめとする主要なクラウドプラットフォームに対応したASTERIA WARPの最新版を紹介しました。
セッション冒頭に中嶋は、クラウドというキーワードが世の中を席巻しているが、Windows Azureやamazon EC2、force.comなどの様々なクラウドサービスがついに本格スタートしたと語りました。しかし、どれをどう使えばいいのかというノウハウはまだ十分ではなく、そこで「ASTERIA WARP 4.5が、クラウド活用の実用的な解のひとつとなるでしょう」と述べました。
製品紹介に先立って中嶋は、一般的にはハードウェア、ソフトウェアなどの分類で語られがちなクラウドサービスを、活用視点で再分類し、さらにそれらが、EAIの接続先としてどう捉えられるかについて、「HaaS、IaaSは従来型の実行環境と大きな差異はないが、PaaS、SaaSの場合は、いずれも、アプリケーションやデータの連携先としての対象である」と説明しました。
ASTERIA WARPはオンプレミス上のシステムの場合と同じく、クラウドの種類やアプリケーションの実行場所に関係なく、各システムの連携を実現します。ASTERIA WARPによりシステム同士が連携できれば、それぞれの目的に合わせた最適な手法としてオンプレミス、HaaS、IaaS、SaaS、そしてPaaSを組み合わせ活用することが可能だと説明しました。
クラウド上のシステム間データ連携で役立つのはASTERIA WARP 4.5のクラウド連携機能です。Windows Azureアダプター、Amazon Web Serviceアダプター、汎用RESTアダプター、機能強化されたWeb Serviceコンポーネント機能などが、新機能として実装されました。また、新たに搭載されたクラウドストレージブラウザにより、クラウド上のストレージをフローデザイナーから直接参照しながら開発が可能となりました。
「これらの新機能が追加されたことにより、独自の開発技術がなくても、クラウドプラットフォーム上のそれぞれのシステム同士を容易に連携可能」だと、中嶋は紹介しました。
また、最新版ASTERIA WARP 4.5の進化として、クラウド連携だけではなく、クラウド利用も視野に入れた、従来機能の大幅な強化も行いました。クラウドとの連携により発生する大量データ処理を見越したRDBコンポーネントの性能改善もそのひとつです。
ASTERIA WARP 4.5の機能紹介の後、Windows AzureとASTERIA WARP 4.5のデモンストレーションを実施。実際にWindows Azure上のデータを読み出し、フィールドを並べ替えた上でオンプレミスのデータベースへと書き出す連携フローを作成しました。アイコンを並べ、プロパティを設定していくだけで、Windows Azureのキーバリューストアとオンプレミスのデータベースが容易に連携する様子を、参加者は熱心に見詰めていました。
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