第2回 AUG 技術情報WG レポート (2016/4/22開催)
/Build//参加報告とASTERIA WARP4.9.1ハイライト
第2回AUG技術情報WGでは今春開催されたMicrosoft Buildの参加報告とASTERIA WARP4.9.1の紹介が行われました。
/Build//参加報告
Ken Tamura
Microsoftが開催する開発者向けカンファレンスBuildに参加してきました。今年のチケットは1分で完売する盛況ぶりで日本人も多数参加してました。様々な発表がありましたが、中でもWindows上でのBash対応、Xamarinの無償化はMicrosoftの今後の方向性がよく分かるテーマでとても印象的でした。
Windows 10
すでに2億7千万人が利用しているWindows 10は今年の夏頃に提供予定の「Windows 10 Anniversary Update」で次のような対応がされます。
- Windows Hello in Edge
Webアプリに顔認証などでログインできるようになります - Windows Inkの機能拡充
定規を使って簡単に描画できたりします - Cortana in Lock Screen
Cortanaがロックスクリーンでも利用できるようになったり、話した内容をメモにする機能もでるようです。
Microsoft は開発者をMacからWindowsに引き戻そうとしてます。そのためLinux対応については特に積極的に行っているようでした。
Azure
Azureについても多くの発表がありました。特に印象的だったのは次の2つです。
- Azure Function
サーバーレスアーキテクチャーに対応するMicrosoft版AWS Lambdaといえるでしょう。 - Azure Service Fabric
Database、DocumentDB、PowerBI、Networking、Event Busなどの集合を使えるPaaS。Azure、Azure Stack、Windows Serverいずれでも使えるので便利そうです。
これ以外に当日はUniversal Windows Platform、Xbox、HoloLens、Xamarin、Visual Studio、Office、Conversation as a Platform、Cognitive Services、BOT Framework、Power BI Embedded、Azure DocumentDB、Azure IoTなど、数多くの発表についても紹介されました。
Q.HoloLensはどのように見えましたか?
火星を歩いている映像を見ました。視野は狭いです。窓から見ている感じ。実際にいるような感覚かというと「うーん」というところでした。境界線をぼかしてくれたらよりリアルになるのではないかと感じました。安定はしてました。
ASTERIA WARP 4.9.1 ハイライト
Yukio Ohmi
ASTERIA WARP開発歴3年。ユーザー会初参加です。
今回はASTERIA WARP 4.9.1のハイライトをご紹介させていただきました。
NotesRESTコンポーネント
Notesクライアントがいらなくなり、また64ビット環境でも動作するようになりました。
Amazon DynamoDBアダプタ
遅延が許されない処理に利用される“めちゃ速い”KVSである Amazon DynamoDBのアダプタを正式リリースしました。
Tableauアダプタ
Tableauは中間ファイルを使うことで高速処理が可能となります。中間ファイルの抽出、アップロードが簡単に行えるTableauアダプタを今回、正式リリースしました。
管理コンソール
「なんでなかったんだ!」という話もありますが、ソート、検索がようやくできました。
ソート
検索
セキュリティ強化
HTTPS接続のプロトコルをTLSv1.2に変更しました。
また、HTTPSリスナーの脆弱なプロトコルのサポートを廃止しました。
パフォーマンス向上
ExcelPOIOutput、RecordJoin、RecordSortのパフォーマンスを大幅に向上しました。
プラットフォームの追加
Windows 10が正式にサポートされた最初のバージョンになります。(4.9でもWindows 10のリリース時に検証を行い、正式サポートされています)
編集後記
今回、ASTERIA開発者と直接話ができて良かったという感想をいただきました。顔が見えることって大事なのですね。その後の懇親会では今夏開催予定のAUG Festa 2016でのLT大会実施も決定!ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。