「ASTERIA Forum 2013」
~既存資産を活用してビジネスに貢献する
『データ活用基盤』~
2013年11月12日(火)、東京駅直結、トラストシティカンファレンス・丸の内にて、「ASTERIA Forum 2013」~既存資産を活用してビジネスに貢献する『データ活用基盤』~が開催されました。
冷え込みの厳しい中、100名を超えるお客様にご来場いただき、会場は大変賑やかな様子でした。
本イベントの大きなテーマはデータの活用です。
企業経営におけるデータの重要性とそれを叶える基盤をテーマにした、アイ・ティ・アール社甲元氏による基調講演「ビジネスに貢献するデータ統合システムの構築指針」により、幕を開けました。
その後、当社からASTERIAの最新情報の他、初公開の『次期バージョン(Potassium)』についてのご案内、ユーザー企業2社様からの導入事例と続き、最後に登壇者全員によるパネルディスカッションと、あっという間に3時間半が過ぎました。
事例講演やパネルディスカッションでは、ユーザー様から、自社のご状況を踏まえた率直なご意見をいただき、参加された方の真剣に聴き入る姿が印象的でした。
各講演レポート
「ビジネスに貢献するデータ統合システムの構築指針」
株式会社アイ・ティ・アール シニア・アナリスト 甲元 宏明氏
甲元氏はデータ分析はその重要性を認識され、関連キーワードが注目されているが、それを実現するシステムについては、その重要性の割にはあまり語られていないとします。
企業が経営にデータを活かしきれていないという実態を基に、その実現に向けた統合基盤の構築にあたり何が障壁になるのか、その要素を一つずつ紐解かれました。
特に基盤構築にあたっては、既存ITソリューションでは課題が残る部分があることと、それに対応可能な「次世代EAI」の存在について指摘されました。システムや機能の視点から、企業自体がデータを本当に活用するためにどうあるべきか、という大きな視点まで、幅広く語っていただきました。
データ活用の基盤構築に有用な「次世代EAI」とは何か。具体的に求められる機能とは何なのか?詳しくは資料をご覧ください。
「ASTERIA WARP~4000社で活用されるデータ連携技術と最新情報」
インフォテリア株式会社 プロダクトマーケティング部 CPO 平野 洋一郎
同部 シニアプロダクトマネージャー 森 一弥
前半は、前日に発表されたばかりの導入企業数4,000社のお知らせに始まり、これまでインフォテリアがASTERIA開発において取り込んできた技術トレンド、そして代表的な活用事例を平野よりご案内しました。取り上げた6つの事例は、前段、甲元様のセッションにあった「次世代EAI」の構成要素に対応する「ASTERIA WARP」の特長がいかんなく発揮されたものです。
後半、森のセッションでは、ASTERIA WARPの特長と機能について、詳しくご説明しました。
Excelデータを取り扱うデモンストレーションや、GoogleAnalyticsやクラウドの営業管理システムと連携するような先進的な使い方をご紹介し、最後は、次期バージョン4.8の3つのコンセプトについて発表させていただき、締めくくりました。
「顧客統合DB構築における導入事例」
株式会社アルク 取締役 情報システム本部長/CIO 鎌田 伸尚 氏
自社事業のご紹介の後、まずは情報システム本部の掲げる3つの基本姿勢(方針)からお話が始まり、今回のASTERIA導入は、3か年計画で進めている顧客一元化プロジェクトでの利用であること、その事業における重要性についてご説明いただきました。
機能的・システム的な課題に対し、どのようなシステム構成、あるいは体制を持って対応してこられたか、そしてなぜその中でASTERIAを選び、その効果がどのように発揮されたのか。そしてマーケティング施策への活用など、今後の展望までお話いただきました。
プロジェクトの責任者としての視点で、一つ一つ丁寧にご説明いただいたため、参加された方からも、「とてもわかりやすい」「苦労が伝わる」とアンケートで反響が大きい内容でした。
「業務自動化を自社開発で実現!~ASTERIA活用事例~」
株式会社フォーバルテレコム 企画本部 情報システムグループ 内海 義朗氏
フォーバルテレコム様では、事業柄、多種多様なサービスに紐づき多数の取引先とのデータの授受が発生、情報システム担当部門がインフラ・開発・運用まで自社内で対応されているそうです。その中で、属人化が進み、保守性の低いツールが氾濫するなど、業務負荷増大等の課題解決のため、ASTERIAを導入した経緯をご紹介いただきました。ところが、期待したほどの効果が発揮できなかったと言います。その原因を振り返り、体制を組んで”真の導入”を進めていただいた結果、今では新規サービスの立ち上げや運用にASTERIAが無くてはならない、開発ツールになっているとのこと。実際に内海様が関わられた短納期のプロジェクトのご紹介など、現場のご様子がひしひしと伝わるお話でした。
最後に親会社とのデータ連携など、将来的な展望についても語っていただいています。
パネルディスカッション「~生産性を向上し、ビジネスに貢献するデータ活用基盤の構築~」
モデレーター | 株式会社アイ・ティ・アール シニアアナリスト 甲元 宏明氏 |
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パネリスト | 株式会社アルク 情報システム本部長/CIO 鎌田 伸尚氏 株式会社フォーバルテレコム企画本部 情報システムグループ 内海 義朗氏 インフォテリア株式会社 営業本部 副本部長 兼 第1営業部長 熊谷 晋 |
最後に、「生産性を向上し、ビジネスに貢献するデータ活用基盤の構築」をテーマに登壇者によるパネルディスカッションを行いました。
モデレータはアイ・ティ・アール社甲元氏に務めていただき、パネリストとして事例講演をいただいたアルク社鎌田様、フォーバルテレコム社内海様、そして主催社を代表し、当社 営業本部 副本部長 兼 第1営業部長 熊谷晋の3名です。
主な内容は以下の通りです。
・「データ分析」は何のデータを対象にしているのか。トレンドではどうか。
・実現に向けた一般的な、また登壇2社での課題と取り組み。
・解決に向けたアプローチについての意見交換。
・データマネジメントへの取り組みについて
・経営層と情報システム部門間での意識疎通について
・今後へ向けての展望
「生産性を向上し、ビジネスに貢献するデータ活用基盤の構築」と言うテーマの下、情報システム部門の視点、また日々そうしたお客様へ接するベンダーの視点から、ときには個人的な見解も交えつつ、率直な意見交換が行われました。
45分と短い時間ながらも濃い内容に、アンケートでも非常に満足度が高く、色々なコメントを頂戴しました。