プライベートクラウドの活用で適材適所のインフラ選択を
「クラウド時代における企業内システムの在り方~クラウド化の波に乗るためには~」と題した後半最初のセッションには、住商情報システム株式会社(現:SCSK株式会社) プラットフォームソリューション事業部門 ITエンジニアリング事業部 ミドルウェアソリューション部 システム連携ソリューションチーム コンサルタントの遠藤 宏氏が登壇しました。遠藤氏は、ワークフローやBIなど企業内のシステムが増え続けており、所有コストが低く管理も簡単なシステムが求められていると、クラウドコンピューティングが注目される背景を分析しました。しかし一方でセキュリティ面などパブリッククラウドが抱える不安点についても指摘し、プライベートクラウドという選択肢が注目されつつあると語りました。
遠藤氏はプライベートクラウドを「自社内にあるものだけではなく、オンライン上にあるサービスをVPN経由で利用するなど、自社のみで利用できるセキュアなクラウド」と位置づけ、「柔軟な拡張性などクラウドのメリットと得ながら、セキュリティなどの不安を解消可能な選択肢」だと説明しました。
セッション後半では、住商情報システムが提供するクラウド基盤サービスが紹介されました。「クラウド基盤サービスを使えば、仮想環境上に開発、検証、本番環境の3ランドスケープを低コストで構築可能です」と、同社サービスを利用したプライベートクラウドのメリットが語られました。
プライベートクラウドのメリットを強調した上で遠藤氏は、先の講演者と同様にパブリッククラウド、プライベートクラウド、社内システムの使い分けとスムーズなデータ連携が重要だとも語ります。その具体的手段としてASTERIA WARPを示し、その場でSAPとExcelデータとの連携を実演して見せました。
■ハイブリッドクラウドこそ現在の企業システムの現実解 | インフォテリア株式会社油野 達也 |
■クラウド導入に際して求められるデータ連携基盤の整備 | パナソニック電工インフォメーションシステムズ株式会社染谷 幸一 氏 |
■プライベートクラウドの活用で適材適所のインフラ選択を | 住商情報システム株式会社(現:SCSK株式会社)遠藤 宏 氏 |
■デモンストレーションで参加者も手軽さを実感 | インフォテリア株式会社中嶋 誠 |
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