クラウド導入に際して求められるデータ連携基盤の整備
続いて登壇したのは、パナソニック電工インフォメーションシステムズ株式会社 営業本部 東日本ソリューション営業部 営業第一グループの染谷 幸一氏です。「つながるクラウドと基幹システム~クラウドを活用するためのシステム連携の勘所とは?」と題して、クラウドコンピューティングが注目されるに従って浮上してきた、システム間連携のニーズとその解決法が語られました。
染谷氏はまず、実際に自社で導入している一般的な社内システムの現状について簡単に紹介しました。一部にクラウドコンピューティングを導入しつつ、既存の社内システムも併用されるハイブリッド・クラウドコンピューティングの具体例となっており、「社内システムもクラウド上のシステムも個別のシステムのひとつと捉え、データ連携について考えています」と説明しました。
続いて、具体的な連携手法としてヒューマンリソースによる運用、サービス提供会社の無償ツールを使った対応、サービス毎の個別プログラム開発、ESB(Enterprise Service Bus)による連携の4つを示し、それぞれのメリットとデメリットについても説明しました。中でもESBによる連携の場合は初期投資こそ必要ですが、GUIベースのものが多く管理の引き継ぎも容易で、一度導入すればそれ以降は簡単になると、染谷氏はESB導入を推します。
実際に活用しているデータ連携ソリューションとして、インフォテリア株式会社のASTERIA WARPが紹介されました。クラウドサービスとASTERIA WARPを容易に接続するSalesForce.comアダプター、GoogleAppsアダプターも紹介し、「データ連携を省力化することで、IT部門の人材をより価値の高い業務にシフトできます」と、染谷氏はそれらのメリットを強調しました。
染谷氏の講演の後、約10分間の休憩時間が取られました。短い休憩時間ではありましたが、会場後方に展示されたいくつものASTERIA WARP導入事例パネル、さらに実機でのASTERIA WARPの展示に参加者は熱心に見入っていました。
■ハイブリッドクラウドこそ現在の企業システムの現実解 | インフォテリア株式会社油野 達也 |
■クラウド導入に際して求められるデータ連携基盤の整備 | パナソニック電工インフォメーションシステムズ株式会社染谷 幸一 氏 |
■プライベートクラウドの活用で適材適所のインフラ選択を | 住商情報システム株式会社(現:SCSK株式会社)遠藤 宏 氏 |
■デモンストレーションで参加者も手軽さを実感 | インフォテリア株式会社中嶋 誠 |
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