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AUG FESTA OSAKA 2017開催レポート(2017/11/8開催)

ユーザーご登壇者にリアルな体験談を語っていただきました!
「AUG FESTA OSAKA 2017」開催レポート

AUG FESTA OSAKA 2017

2017年11月8日、ASTERIAユーザー様限定イベント「AUG FESTA OSAKA 2017」が大阪で開催されました。ご登壇いただいたユーザー企業2社様には、単なる事例紹介以上の体験談やノウハウまでを共有いただき、大変有意義な時間となりました。本当にありがとうございます!

そんな貴重な情報を共有いただいた「AUG FESTA OSAKA 2017」をレポートいたします。


基調講演 : 企業内でやりたいことを実現させる5つのセオリー

株式会社エクサウィザーズ 代表取締役社長 石山 洸 氏


エクサウィザーズ 石山氏

基調講演は株式会社エクサウィザーズ 代表取締役社長 石山 洸氏に「企業内でやりたいことを実現させる5つのセオリー」と題してご講演いただきました。

物事を実現するには、まずフィクションを作り、そのフィクションをノンフィクションにする力が必要と自らの体験をもとに語られました。

日本人はフィクションを作るのが比較的苦手と言われますが、フィクションを作るには

  1. 「SENSE(社会課題を知覚する力)」
  2. 「SF(科学で物語をレバレッジする力)」が必要になるとのことです。

またフィクションをノンフィクションにするには

  1. 「SHARE(物語を発信して仲間作りする力)」
  2. 「SHIFT(仲間とシフトするまでやりきる力)」

が必要に。さらにこの4つのSを加速するのは「自分」「会社」「社会」のいずれにも役立つ共通のテーマを見出すことが重要であるというのが5つ目のセオリーとのことでした。この4S+1が揃うことでやりたいことが本当に実現できると石山氏は語られました。

参加者からは「科学で物語をレバレッジというのがいい話でした。」「社会的に有用な課題へのチャレンジ素晴らしいです!」「楽しく働くためのヒントをいただきました。」「とても早口でしたが面白かったです。考え方として興味を持ちました。」「発想力がすごい!!体を壊さないように…と思います。」など考え方が参考になったという意見が多数寄せられました。


事例セッション : ASTERIAでIT業務の可視化・自動化から業務を支える基盤づくりへの取り組み

株式会社千趣会 情報システム部 田中 創一郎 様


千趣会 田中様

続いては「ASTERIAでIT業務の可視化・自動化から業務を支える基盤づくりへの取り組み」と題して株式会社千趣会 情報システム部の田中創一郎様にご登壇いただきました。

同社は3年前にASTERIAを導入されてからこれまでに10を超えるプロジェクトでASTERIAを活用されて来られました。その中から今回下記の6プロジェクトについて、開発時の苦労談やパフォーマンス向上のために行った施策なども交えながら事例紹介いただきました。

  1. ITコスト見える化
    これまで情報システム部門が負担していたシステムインフラ費用を、ユーザー部門で予算化してもらうため、各部門が利用しているITコストの見える化を行うシステムをASTERIAで開発。3000以上のExcelファイルの出力に時間がかかりすぎPDF出力に変更された話など、パフォーマンス向上のための施策についてもお話しいただきました。
  2. 取引先との発注・在庫データ連携
    FTPサーバー経由で取引先との発注・在庫データ連携を実現。「初期構築時にはFTPの送受信を共通処理化するのに時間をかけた。以降の取引先追加は、マッピング修正のみの作業となり、短期間で実現できるようになった」とのことでした。
  3. 越境ECとの発注・在庫データ連携
    中国のECモールで商品を販売することになり、発注・在庫データの連携を自動化。「初期段階ではシンプルな構成にするための設計処理に時間をかけた。以降のECモールには迅速に対応できるようになった」とのことでした。
  4. サーバ間ファイル連携
    これまで利用していたファイル連携ツールは、連携先が増えるごとにコストが増加するため、ASTERIAを利用することに。「サーバが増えても追加コストのかからないファイル転送基盤を構築できた」とのことでした。
  5. DB管理データ連携・公開
    BIツールを利用している社員よりDBのコードの仕様(例えば1:口座振替、2:カード払いなど)の公開要請があり構築したシステム。PostgreSQL上のコード仕様書をASTERIAで抽出してExcelファイルを生成しAmazon S3上で社内限定公開。閲覧用アプリケーションを開発しなかったため、わずか1-2日で対応できたとのことです。
  6. DMP(Data Management Platform) データ連携
    DMPデータをマーケティング施策に利用するため、顧客データを暗号化してキャンペーン管理ツールに受け渡す処理をASTERIAで実装。これにより適切なタイミングで販促活動が実施でき、受注額がアップされたと言います。なお、ASTERIAにも暗号化機能があるが、今回は復号化処理を別システムで行うため、ASTERIAの暗号化機能は利用せず、EXEコンポーネントで暗号化ツールを呼び出しているとのことでした。

さらに次のようなASTERIAの運用自動化についてもご紹介いただきました。

  1. ASTERIA本番リリースの半自動化
    「本番環境にリリースする際、運用担当者がASTERIAサーバ上のリリースバッチを実行すると、サーバーへのファイルコピーやコンパイルが行われる。これにより本番サーバ上での作業を最小限に留め、事故を防止している」とのことです。
  2. テスト自動化
    同社では初期開発後の改修が多々発生し、テスト回数が多くなることからテスト工数を削減するため以下の処理も自動化。

    1. テストデータ(DBのレコード、FTP・S3上のファイル)を登録・配置
    2. ASTERIAプロジェクトを実行
    3. 期待値データと処理実行後のDBのレコード、FTP・S3上のファイルを比較

同社では絶えずシステム案件が発生し、迅速な対応が求められること、他社/他システムとの連携が必要な施策が増えていることからASTERIAへの期待が高まっており、今後さらにASTERIAを活用されていく予定とのことでした。

参加者からは「様々な事例、大変参考になりました。」「AmazonS3の利用が参考になった。」「処理速度改善の事例など今後の開発のヒントを得ることができた。」「本番移行、テスト自動化の話は大変関心深かったです。」「失敗した事等の例が参考になりました。」「上手くいった事だけでなく、苦労した点も聞くことができて大変良かったと思います。」「問題点や対策、システム構築例など参考になりました。」など参考になりましたという意見を数多くいただきました。

(注)お客様社内のシステムの詳細となりますため、講演資料の公開は控えさせていただいております。


事例セッション:クラウドDBとオンプレミスDB間のASTERIA連携による業務改善

エスペック株式会社 コーポレート統括本部 経営企画部 情報システム推進グループ 山田 泰斗 様


エスペック 山田氏

続いて「クラウドDBとオンプレミスDB間のASTERIA連携による業務改善」と題してエスペック株式会社の山田泰斗様にご講演いただきました。

同社がASTERIAを導入されたのは10年以上前。それまではスクラッチ開発をされていたそうですが、「データ連携状況の可視化が可能」「異なるDB間での連携が可能」「標準化の基盤として最適」という理由からASTERIAを採用されました。今回ASTERIAで構築された2システムについてご紹介いただきました。

(1) 海外代理店との情報共有

「海外との情報共有は、従前海外の各代理店に手作業でメディアを郵送する方式だった。システム化の要望を受け、ASTERIAとSharePoint、Azure SQL Databaseを組み合わせて設計した。データ公開環境のセキュリティはSharePointサイトの権限設定で対応し、またデータ公開用アプリケーションの作成にはSharePointと親和性の高いLightSwitchを使用。これらの組み合わせで開発未経験者でも簡単にシステム構築できた」と言います。

海外との情報共有、システム構成図

(2) 社内機器棚卸業務の改善

「使用機器、使用ソフトウェアの全社棚卸しのための調査を紙アンケートからWebシステム化する際にもASTERIAを活用。社内DB(Oracle)から各部署で利用している機器やソフトウェアの情報を抽出しWebアンケートをASTERIAが生成。また、ASTERIA-Azure連携により社外利用者も棚卸データを閲覧可能になった」と言います。

最後にまとめとして「ASTERIAはAzure SQL Database以外にも様々なソフトウェアやクラウドサービスとの連携が可能なので、今後も引き続き有用な連携方法を模索し、業務改善に役立ていく」と話されました。

参加者からは「クラウド⇔オンプレ間の自社開発の事例が聞けて良かった。」「クラウド利用についてのハードルが下がった!」「Azure連携とLightSwitchを使った開発事例が興味深かったです。」などクラウド事例が聞けてよかったというコメントや「外部へのデータ公開の方法が役立った。」「外部との情報交換を簡易に行う話が現場感があり、よかったです。」など外部データ公開の簡単なやり方を知ることができ良かったというコメントをいただきました。

(注)お客様社内システムの詳細のため、講演資料の公開は控えさせていただいております。


テクニカルセッション:今さら聞けないASTERIA WARP運用の基礎

インフォテリア株式会社 製品技術部 リーダー 岸本秀和


インフォテリア 岸本

続いてはインフォテリア株式会社の岸本秀和より「今さら聞けないASTERIA WARP運用の基礎」と題してお話しさせていただきました。

資料はこちらよりご覧いただけます。

参加者からは「メモリ不足等の対応が役に立った。」「基礎的な内容で分かりやすかったです。」「トラブルシューティングとして助かる資料です。」「デザイナーでも気を付けるべきことを聞けたので、今後作成する際に気を付けます。」など役立ったとのコメントを多数いただきましたが、一部のユーザー様からは「もう少し難しい運用の話が聞ければよかったと思います。」などのコメントもいただきましたので今後の勉強会での対応を検討してまいります。

編集後記

今回、過去最高の参加者数となりました。ご多用の中参加いただきました皆様、大変ありがとうございました。セミナー終了後には、同会場にて懇親会を開催し、1時間という短い時間ではありましたが情報交流を図っていただきました。今後も有用な勉強会を開催してまいりますので、ぜひこれからもAUG勉強会にお越しいただきますようどうぞ宜しくお願いいたします。

AUG FESTA OSAKA 2017懇親会

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