第1回ASTERIAユーザー会
インフォテリア株式会社はこの度、「第1回ASTERIAユーザー会」を東京と大阪の両会場にて開催しました。東京では2015年11月25日に大井町アワーズイン阪急にて、大阪は12月2日に梅田ブリーゼプラザにて開催。両日ともに会場には多くのユーザーの方にお越し頂き、大盛況となりました。
講演内容は東京・大阪で「特別講演」と「導入事例」を除き共通の内容でおこなわれました。「導入事例」については参加者のみの公開となるため、本レポートでは特別講演のみお伝えしています。
各講演レポート
ご挨拶
ASTERIAユーザー会「AUG」発足
インフォテリア株式会社
代表取締役社長/CEO 平野 洋一郎
最初のプログラムでは弊社代表の平野が登壇。来場の皆さまへのご挨拶とユーザー会の発足を宣言し、本コミュニティの名称「AUG(ASTERIA Users Group)」の発表とその名称に至った背景も合わせて説明をおこないました。
インフォテリアとしてはこの「AUG」を通じてユーザー企業のバリューアップと個人のスキルアップの実現を目指しており、そのために「人をつなぐ」、「技術をつなぐ」、「情報をつなぐ」という3つの観点からさまざまな取り組みを実施していくことをお約束いたしました。
合わせてすでに開催日程も決定している、新規発足の2つのワーキンググループ「技術情報ワーキンググループ」、「事例研究ワーキンググループ」の詳細とFacebookページの開設についてもアナウンスし、ユーザーの皆さまの積極的な参加・関与をお願いさせていただきました。
【特別講演(東京)】
デジタルマーケティング第一人者本間充氏が語るビッグデータの未来
アビームコンサルティング株式会社
プロセス&テクノロジーBU CRMセクター ディレクター 本間 充 氏
東京の特別講演はアビームコンサルティングの本間充氏による、「ビッグデータ活用の今と未来を探る」。
近年急速に広がるビッグデータの利用について、マーケティングの分野ではまだまだデータの活用が充分ではない、と問題を提起。データ分析の際に参照するダッシュボードなどを引き合いに出しつつ、背景としてマーケッターの数字に対する苦手意識や、過去の施策をベースに「勘と経験と度胸」で判断している文化などを問題点として挙げました。
このような状況を打破するためにも、日ごろ常識として進めていることなどに対し、個々が「疑問を抱く」こと、そして一歩一歩地道に社内で推進していくことがポイントになる、との見解を示し、講演を締めくくりました。ビッグデータを啓蒙してきた本間氏だからこその説得力のある講演に対し、終了後には大きな拍手が沸き起こりました。
【特別講演(大阪)】
Cerevo岩佐琢磨氏による世界と繋がるIoTのはじめ方
株式会社Cerevo
代表取締役 岩佐 琢磨 氏
大阪の特別講演はCerevoの岩佐琢磨氏による、「世界を’繋げる’IoTの作りかた、売り方」と題し、IoT分野での「繋ぎ込む」視点、そしてIoT参入にあたってのスケールするためのポイントなどをお話頂きました。
Cerevoは創業以来ネットと接続するハードウェアを多々手掛けてきたスタートアップ。「フラットグローバル」の時代だからこそ、企業の規模関係なくハードウェアメーカーになるチャンスが転がっているとし、「ここにしかない」製品を生み出して世界へと販路を広げることができることを強調していました。また、パブリシティについても「Offensive PR」という考え方を提示、ユニークかつニッチな製品は自ずとさまざまなメディアからもピックアップされ、認知度を上げることができることを自社の例を踏まえながら解説をおこないました。
自社の実例や製品の誕生の経緯などを踏まえながらの説明に会場では熱心にメモをとる姿を多く見受けられました。
【最新アダプター紹介、ASTERIA WARP データベース最新事情】
「つなぐ」選択肢が続々増加中、
ASTERIAの「アダプター開発支援プログラム」
本間氏の特別講演の次には「最新アダプター紹介」として、「アダプター開発支援プログラム」に新たに加わった参画企業4社より各製品をご紹介させて頂きました。
ご紹介させて頂いたのは
「クリプト便」アダプターのNRIセキュアテクノロジーズ様、
「Googleスプレッドシート」アダプターのSCSK様、
「JFTサーバー」アダプターのTOKAIコミュニケーションズ様、
そして
「名刺de商売繁盛」アダプターの「ヤマトシステム開発」様
の計4製品。
それぞれ5分程度という短い時間となりましたがご来場の皆さまからは強い関心を集め、休憩タイムには会場後方に用意した各アダプターのブース(東京会場のみ)は多くの方で賑わいました。
【ASTERIA WARP データベース最新事情】
No SQLの活用でさらに広がるASTERIAの可能性
インフォテリア株式会社
マーケティング本部 プロダクトマーケティング部 シニアプロダクトマネージャー 森 一弥
休憩タイムを経て、後半最初のプログラムはインフォテリアよりASTERIAシニアプロダクトマネージャーの森が「ASTERIA WARP データベース最新事情」と題し、近年、利用が進んできた感のあるNoSQLについてASTERIAとの接続方法などを簡単な事例も交えて解説。
既にアダプタープログラムも提供されているトレジャーデータアダプターやAmazon DynamoDB、mongoDBなどとコンポーネントを利用した接続など、細かい注意点も合わせてお話いたしました。
【ASTERIA 活用Tips】
ASTERIAの利用をもっと便利にする方法を学ぶ
インフォテリア株式会社
ASTERIA事業本部 営業支援部 副部長 東出 武也
森の話に続いて導入事例のセッションを挟み、最後のセッションはインフォテリアASTERIA事業部の東出より。「ASTERIA 活用Tips」と題し、困ったときに役に立つASTERAIAの機能や便利な利用方法などを解説しました。
今回は「Velocityコンポーネント」、「排他制御」、「イベントのさまざまな出力方法」、「活用時の注意事項」の4つについてデモを交えながらお話させていただきました。
短い時間ではありましたが濃い内容となり、会場からも拍手をいただきました。
まとめ
両開催ともに3時間超に渡る長丁場となりましたが、開始後から終了まで退席者はごくわずかで、本セミナーに対する来場者の方の強い興味を実感することができました。アンケート等を通じても、旬のテーマを取り扱い人気を博した特別講演だけでなく、詳細な部分までお話をして頂いた導入時事例をはじめ、業務ですぐに「使える」情報をお届けできたように感じました。
最後に、ASTERIAユーザー会「AUG」は今後もユーザーの方々にメリットのある内容で実施して参ります。お近くでの開催の際はぜひ、足を運んでみてください。